男性看護師が困る女性の陰部の問題
男性看護師として最初に働いたのが総合病院の中の精神科病棟でした。
総合病院の中の精神科の特色と言えば、様々な合併症を持つ精神病患者さんを看るところも特徴です。
単科の精神病院では肉体的な合併症を持った場合に送られてくるわけです。
精神科と同時に一般的な科のことも勉強できるという点では勉強になりました。
(転職して今は施設で働いています。転職した男性看護師の年収はこちら)
そんなわけで様々な患者さんを看ていたわけなんですが、半身不随の患者さんもいました。
車椅子生活の患者さんに多いのですが、麻痺のために自力で便を出すことができません。
そこで、排便コントロールとして週に何回か、あるいは排便なしマイナス2日目などに浣腸・摘便でコントロールします。
その患者さんは女性で、まだ生理のある年齢だったのですが、
・排便は、浣腸・摘便でコントロール
・尿はバルンカテーテル管理
していました。
こういう場合、男性看護師の浣腸・摘便は拒否されがちなので、最初から女性看護師と代わる場合が多いのですが、僕はとりあえず声は掛けに行くことにしています。
「今日は自分が担当だが、もし嫌なら女性ナースに代わってもらうがどうしますか?」って感じで。
医療従事者としてケアするわけですから、全く最初から諦めるということがなんとなく嫌なんです。
で、声をかけたら、普通に了承してくれました。
浣腸も摘便も終わり、陰部洗浄をします。でも、女性の陰部洗浄も実際は気を使うんです。
力加減とか、どのくらい奥までとか感覚がわからないじゃないですか?
ええ。童貞じゃなくてもわかりませんとも。
だってエッチの時とは違いますもん。
あの時はアグレッシブに責めたり、わざと優しくしたりで、通常の洗い方の参考にはなりません(笑)。
というか、同性のことだって他の人がどのくらいの強さで洗ってるのかはわかりません。
看護って深いですね。
ともかく、
もっと数をこなせばわかるのかもしれませんが、さっきも書いたように基本拒否されがちなので経験値も詰めません。練習しようにも
彼女に洗わせてくれ!って頼むわけにもいきませんしね…。
というわけで、毎回さぐりさぐり、かと言って変な感じにならないようあくまで淡々と洗浄してたわけなんですが、
「ちょっとおりものシートつけといてくれない?」
って言われたんですよね。
仕組みは理解しているのですが、実際に触ったことがなかった。
ぶっちゃけ誰か呼べば良かったんだと思います。でもそんなに難しいものでもないでしょう?
シール剥がして貼るだけでしょう?
で、貼りましたよ。
反対に…
肌に直接貼りつける感じで…。
だって、下着に貼るとズレて意味なくなるかな?と思っちゃったんです。
こればっかりは彼女のも見たことなかったですし。経験不足っていうかなんというか…。
本人さんは麻痺があるため気づかず、次のタイミングで先輩看護師にガチ説教食らいました。
謝りに行きました…。
事故報も書きました…。
散々笑われました。
男性看護師としてやっていくなら、生理用ナプキンの使い方も勉強しなきゃダメなんですよ。
仕組みだけじゃなく、具体的なとこまで!
いやぁ看護って深い…。