チン巻きとは
「漏れてるじゃない!ちゃんとチン巻きしたの?」
なんていう言葉が病棟や施設では飛び交っているわけですが、「チン巻き」とは一体なんでしょうか?
と仰々しく始めるものでもく、単に陰茎を尿とりパッドで巻くことで尿もれを防ぐということを言います。
つまり、
チン巻きとは、オムツ内排尿をしている患者(や利用者)の尿漏れを防ぐために考えられたアイデアで、尿とりパッドを陰茎に巻きつけるように設置することである(上図参照)。
こういうのって面白いなぁといつも思うわけです。
検索してみると結構な数の結果が表示されるので、スタンダードな言葉であることがわかりました。
でも、教科書には載りそうもありませんよねぇ。チンですもん。チン。
一体いつどこで誰が言い出したのでしょうか?
最初は「チンチン尿とりパッド巻き」とかだったのが忙しさの中で「チン巻き」に変化したんでしょうね。
僕ならペニロールとか名付けてしまいそうですが…。
というか、この設置方法(パットは設置って言うのか?)は誰が編み出したんでしょう。どこかに歴史に名を残さないアイデアマンがいたのだろうと思うと胸熱です。
このチン巻きは非常に優秀で、上手くやればオムツまで汚さずにチン巻きの交換だけで済ませることが出来ます。
しかしながら、適当にやると尿とりパッドもオムツも中途半端に汚れるという憂き目に合うわけで、仕事っていうのは丁寧さが大事なんだなぁと深夜に一人遠くを見つめたりする羽目になるので気をつけましょう。
どうでもいいですけど、「お便」っていうのもありますよね。便のことをお便って言う。
「お便出てませんでした」
もちろんこれは御便ってことで間違ってはないんでしょうけど、日本語の未来が3%くらいに心配になりませんか?
チン巻きのやり方は様々
さてそのチン巻きのやり方なんですが、様々あります。
・抜けないように固定することと
・尿もれを防ぐこと
この2点に加えて、ゴワゴワしすぎないことも重要であるため様々なスタイルが開発されたのでしょう。
またスタイルだけでなく、最終的に上向き(頭部方向)で収めるか、下向き(脚方向)で収めるかにもよります。それぞれの患者さんに合わせて使い分けましょう。
一番オーソドックスな三角スタイル
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しかし、これは簡便である代わりに、三角形の頂点から漏れることがあります。
そこで変形スタイルとして、最初に折り返しを作るパターンが以下です。
折り返しスタイル
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もちろん、出来上がりが三角になっても構いません。しかし、このやり方はゴワゴワするためサイズによってはすぐに外れるケースもあります。
そこで、ギャザーに穴をあけ、そこを通すことによりギャザーの収縮性を利用して固定するパターンが編み出されました。
ギャザー貫通スタイル
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もちろん、これが全てではありません。もっと色んなやり方があると思います。
少しずつ改善を重ねて、またシェアすることでより安楽なチン巻きを目指して頑張りましょう。
ってこれって何のサイトでしたっけ?(男性看護師 転職事情トップへ)