男性看護師の転職先ってどこがあるの?
今では様々な場所に男性看護師が進出していますが、僕の頃は非常に狭かったです。
・オペ室
・精神科
・泌尿器科
・整形外科
・ICU
・救急外来
・脳外科
・透析室
くらいが主な職場(転職先)でした。
簡単な見分け方として、
・「意識がはっきりしているかどうか?」
・「力仕事があるかどうか?」
で見分けてもらえたらいいんじゃないでしょうか。
オペ室やICU、救外、脳外科なんかは意識のはっきりしていない患者さんが多い。つまり男性看護師だろうと女性看護師だろうとそんなことを言ってられない状況ですよね。
整形外科や精神科には力仕事が多そうです。
僕が働いた病院では、なぜか泌尿器科にも男性看護師がいました。これはよくわかりませんが、忙しかったのでしょうか…。
一般科(内科など)への転職はなかなか難しい
今も一般科ではなかなか働きづらいのは続いているでしょう。
一番わかりやすい例を挙げれば、
排泄のケアをするときに、
「患者さんが男性、看護師が女性」これはOKですが、「患者さんが女性、看護師が男性」この場合はかなりの確率で拒否されます。
つまり、
女性看護師は男性・女性どちらの患者さんにもケアを行えるのに対し、男性看護師は男性の患者さんのケアしか出来ないわけです。
「そりゃあ、楽でいいじゃない!」
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
女性患者さんのコールをとった場合は、他の女性ナースに仕事をお願いしないといけないわけです。病棟では暇してる人なんていませんから、当然嫌な顔をされることもあります。
女性社会ですから、それが徐々に陰口になって広まったりもします。
そうならないためには、仕事をお願いした代わりに別の仕事を引き受けたりしないといけません。
このあたりの駆け引きが苦手な人は一般科では働けないでしょう。
むちゃくちゃ気を遣うわけです。
そんな状態では長続きするわけもなく、配置換えでオペ室やICUに行ったり、辞めちゃったりということはよくある話です。
つまり男性看護師が一般化で勤めるには並みじゃないコミュニケーション技術が必要であるというを覚えておいてください。
【転職体験談】逆にICUとかが良い
体験談って言っても、友達の話しなのですが、
僕の友人は、小児科に行きたいという希望を叶えて、小児専門の大病院の血液内科に勤めました。
でも、患者さんには思春期の女子なんかもいるわけで、ケアを拒否されることが頻発。代わりの仕事といっても、新人の頃は何をしたらいいかわかりませんから、周囲からは「全然仕事しないやつ」というレッテルを貼られ、シカト状態。
結局半年程で鬱になって仕事を休むことになりました。
鬱で休んでいる間に、上司と話し合った結果ICU(NICUだったかも)に転科することになり、今では元気に働いています。
元々テキパキと仕事をこなす奴ではなかったので、ICUへの転科は不安がっていたのですが、入ってみるとICUの人間関係の方がすっきりしているそうです。
元々忙しいのがベースの部署は、怒ったり怒られたりするが後をひかないところが多いみたいですね。
しかもその友達の病院ではICUの方が早く帰れるとか。
忙しいのがベースなので、時間がくれば交代というのがきっちり決まってるそうです。
これには僕も膝を叩きました。
男性看護師がいくら増えてきたと言っても、女性看護師と全く同じようにはいきません。
だって、患者さんの方が嫌がることはどうしようもありませんからね。
さらにそれに付随する人間関係は難しいものがあります。
男にとっては一生の仕事になるわけですから、自分にぴったりの転職先を見つけたいものです。
(参考記事:男性看護師の転職について)