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男性看護師の割合は増加しているか?

今では男性看護師も珍しくなくなってきましたが、まだまだちょっと目を引く存在ですよね。
つい最近、知り合いの子供さんが小児科に入院した時、お見舞いに行ったのですが、男性看護師がチラホラいました。
母親の方が知り合いだったのですが、イケメン看護師さんが部屋担当になる日を楽しみにしていて、イケメンってどこ行っても得ですよね(号泣)。
小児科という特性上、父性も必要ってことなのかもしれませんが、僕が看護師になった頃よりは体感的には増えてる感じがしています。
仕事としてはとてもいい仕事です。やりがいもあるし、安定もしてますし。
統計上のデータを見てみよう
統計上のデータとしては
2008年
女性 44万4970人 男性 2万9380人
2009年
女性 44万9740人 男性 3万7250人
2010年
女性 42万6530人 男性 3万7110人
2011年
女性 48万190人 男性 4万580人
2012年
女性 54万8800人 男性 4万3150人出所/厚生労働省の賃金構造基本統計調査
という感じです。
徐々にではありますが増えてますね。
僕は介護施設に勤めているのですが、一緒に働いている男性介護士が施設を退職して看護学校に入り直したりするケースもチョコチョコあります。介護士の仕事って長く勤めても給料が安いですからね。
就職してから現状を知り、将来を考えて若いうちに転職というパターンですね。
男性看護師の割合は今後も増え続けるか?
増えてきてると言っても、あまりにも差がありますからちょっとやそっとでは追いつけるようには思えません。
それでも、
2008年と2012年を比較すると、男性看護師は1.47倍の増加。女性看護師が1.23倍だから、もともとの数の違いがあるとはいえ、増加率だけなら女性を上回っている。
(リクナビジャーナルより)
ということですので、男性看護師の割合は増加しているということに間違いはないようです。
今は大手企業や銀行ですら潰れる時代ですから、男性が選ぶ職業として看護師が見直されても不思議じゃありませんよね。
訪問看護ステーション起業なども可能ですし。
現在の増加率が低くても、ある一定の人数になると急激に増加しそうな気もします。
男性看護師の割合が増えるとどうなるか
今までは看護の世界は女性達の社会でした。ある意味偏った状況だったわけです。
男性看護師の割合が増えると、当然新しいところからの意見が出てくることになります。
慣習的なことが見直されたり、議論が活発になることは正しいあり方ではないでしょうか。
今はまだ「男性看護師にしてもらうことに抵抗」があるケアも、看護師は女性という固定観念が社会から払拭されれば、当たり前のように受け入れられるでしょう。
ちょうど産婦人科医の診察に抵抗が少ないのと同じように。
もしくは、男女比を上手く活用して同性看護が現実的になってくることも考えられます。
少し心配なのは、看護師の世界でも男性主体に変わって来ないか?ということです。
実際、看護の仕事は家庭を持った女性には過酷ですから、どうしても結婚や出産のタイミングで退職しがちになります。
その点、男性看護師は転職さえしなければずっと働けるわけですから出世しやすい状況に置かれています。
そうなると男性看護師長ばかりが増えていくというようなことも考えられます。
せっかく今まで女性が活躍してきた場ですから、その辺りもバランス良くなればいいなと思います。
いずれにしても、男性看護師の割合はまだまだ低いですので、ずいぶんと先の話になりそうですが…。