男性看護師はネイルケアが得意なの?
男性看護師として就職してから、ネイルケアをやる率が非常に高いことに気づきました。
ここで言うネイルケアとは
「見て見て~今日のネイルキレイにできたの~~」
とか言いながら、ハッシュタグとともにInstagramにアップされるような類のものではありません。
ズバリ、
・巻爪(陥入爪)
・爪白癬(爪の水虫)
などのことです。
僕は元々精神科で男性看護師キャリアをスタートさせて、転職の果てに介護施設に勤務しているのですが、どこでもネイルケアをしてきましたし、介護施設に転職してからはさらにネイルケアをやることが多くなりました。
精神科にしても介護施設にしても、長く集団生活をしていると白癬の感染率は非常に高くなりますからね。
入浴の際、足ふきマットの使いまわしとかありますし。
精神科より介護施設の方は入所期間は長いわけで、そりゃ増えますわな。
爪の肥厚がひどくて、厚さ2センチほどになっている方も結構います。
そうなると痛みが出てきたり、靴下を脱ぐ時にひっかかって爪がとれて出血したり、そこから蜂窩織炎になる人もいたりしますから、侮れません。
最終兵器クレナフィン
ご存知かと思うのですが、以前は爪白癬といえば飲み薬で治すというのが基本でした。
・ラミシール
・イトリゾール
などですね。でも、副作用が強くて、胃が荒れたり、肝機能が悪くなったりと問題もある薬なんですよ。ましてや高齢者なんかだと余計です。
しかし、今は「クレナフィン」という対爪白癬用の塗り薬が開発されまして、塗るだけで治療することができます。
元々どうして飲み薬だったかというと、爪白癬の場合薬剤が爪に弾かれて白癬部位まで到達できないという理由からだったのですが、クレナフィンは透過率がむちゃくちゃ高いために白癬部位に届くんですパチパチパチ。
だから塗るだけで効果が期待できるのですが、それにもレベルがあって爪の肥厚が酷すぎると届きません。
なので、クレナフィンを塗布する前に肥厚部位を薄く削ってやってから塗る必要があるんです。
電動爪やすり職人
そこでネイル用のヤスリを使うのですが、ひどい肥厚の場合は手動でやってたら日が暮れます。
そこで、電動爪やすりを使って肥厚部位を削ります。
ボコボコに肥厚した爪を普通の爪の薄さまでキレイに削り上げていく。まさに職人。
これって女性看護師でも出来ると思うんですが、なんでか男性看護師に頼まれることが多い気がするんですけど、僕だけなのかな…?
あ!細かい粉が飛散しますので、マスクが必須です。
こないだ咳が止まらなくて喀痰検査したら白癬菌が出ましたから…
きっともう誰もチューしてくれませんよ…(TдT)
でもね、僕は結構好きなんです。
爪を削りながら色んな話をします。
結構時間かかりますしね。
身体のどこかに触れながら話をすると深い話が出来るでしょ?マッサージとか美容院とかそうですよね?
そんな感じでお話しながらやってます。
「汚いことさせてごめんねぇ、ありがとうねぇ」
そんなこと言っていただけるってのは、看護師冥利に尽きるってもんですぜ!